清流・四万十川沿いの山里に、掃除用の「ほうき」ばかりを持ち去る野生の1匹のサルが出没している。サルは盗んだほうきを谷底に捨てたり、空き家に運んで積んだりしている。「掃除好きなのか」。それとも「ほうきで追われたことがあったんだろうか」。静かな集落は不思議なサルの話で持ちきりだ。
ほうき泥棒のサルが現れているのは、四万十川に架かる岩間沈下橋近くの高知県四万十市西土佐岩間地区だ。サルは、約2年前に上流の山からやって来たとみられる。その後、約30軒の民家から、軒下や庭に置いていたほうきが消える事件が相次いだ。
「どうしたんだろう」と住民たちは首をひねった。
ほどなく、ほうきを脇に抱えて歩くサルを何度も住民が目撃し、容疑者が浮上した。近くの「岩間四万十茶屋」の今城千恵さんは「ほうきがなくなったのは10軒以上。サルが動く谷底や池で、捨てられているほうきが見つかりました。大変迷惑しています」と話す。
今月17日朝、国道441号沿…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル